概要

支配世界において、天体というものは正しくは存在しない。宇宙を擁する世界ではないからである。そのため、天文学や占星術を求める者は、積極的に外の世界へ出向く必要があり、拠点を外の世界においている者も多い。パゴニア国立神秘大学の占星術学科では外の世界でフィールドワークや実習を行う。

また、疑似太陽と疑似月の性質上、深海の国テクネキオンのみ昼夜が逆転している。(夜の国メサトゥリオは常夜。)

支配世界の疑似天体たち

疑似太陽

その実態は、ただの透明で巨大な球体。視認できる光となったLの魔力が常に注がれる。 世界の南東に存在し、夜間は海中に沈んでいる。注がれた魔力によって、昼間は光源、そして常時熱源として稼働する。

Lの所持する丸い編み物が同期されており、疑似太陽が破壊されることがあると同じようにその編み物も破れ、その編み物を縫い直すことで疑似太陽の修復がなされる。

以前、「神の偉業を直視することもできないなんて」といった旨のクレームが寄せられ、疑似太陽を直視しても目を害しない。ただし眩しさは変わらない。

疑似月

疑似太陽と同じく透明かつ巨大な球体。疑似太陽の半分ほどの大きさ。見た目は「クレーター模様のない球」だと言える。 視認できる光となったLの魔力が一か月に一度注がれる。そのため月齢は満月から新月になる一方通行しかなく、新月から満月になるのは一瞬の出来事である。また、常に下に向かって欠けていく。魔力はミルフィーユ上におよそ30分割されており、一応本物に近い欠け方をする。本物と違い、発光している。 世界の南東、疑似太陽の隣に軌道を持ち、昼間は海中に沈んでいる。注がれた魔力によって、夜間の光源として稼働する。 支配世界では、満ち足りている満月ではなく、美しく欠けた三日月がもっとも縁起がいいとされ好まれている。滴るような三日月は、支配世界のシンボルの一つである。

満月

空からは泣き声、海からは怨嗟の声、土地からは助けを乞う声、一部の植物や動物からは悲鳴のような声…どこへ行っても逃れられない、「資源」「世界の素材」の苦しむ声が満ちる日。毎月、疑似月にLの魔力を注いでから数時間、世界に声が溢れる。建物の中にいれば聞こえることはない。 Lの庇護を受けていない存在が、満月という魔術的に重要な環境と、災厄であるLの魔力が満ちることが重なることで、音を発することが可能になって起こる。

「私たちの八つ当たりよ。お前たちも一緒に不幸であれ、という。満月だとLの魔力も満ちるから、世界の素材となった余所者も怨嗟を発せるようになってしまうの。」_小鳥遊 楓

星空

淡い光源として、上空に疑似的な星を配置してある。**配置・運行しているのはパゴニアの女王アウローラ**である。様々な世界で有名な星座は採用され、摸した並びに置かれていることがある。 天体ではないため、これもまた大きさを調整しただけで、疑似太陽や疑似月と似ていて、魔力を入れた丸い容器が光を発しているだけである。が、疑似太陽や疑似月とは違い沈まず、昼間は疑似太陽の光で見えないだけで上空に存在したままである。